最近、Aさんのエピソードを聞いて、私たちの役割について考えさせられることがありました。Aさんは自宅で花の手入れをしている最中、転倒してしまい胸椎圧迫骨折を発症。その後、骨粗しょう症の診断がつき、日常生活に不安を感じるようになってしまいました。
骨粗しょう症は、特に大きな外部刺激がなくても骨折が起こる「いつの間にか骨折」を引き起こす病気で、治療法も限られています。Aさんも手術を避け、安静とダーメンコルセットで回復を選びましたが、生活の中での制約や不安が残ります。
そこで、主治医が提案したのがデイサービス。しかし、最初のデイサービスの体験では、他の利用者から髪型の指摘があり、Aさんは落ち込んでしまいました。以前の美容室通いもできない状況になり、不安が募っていました。
ケアマネージャーが気づき、すぐに訪問美容師の手配をし、Aさんの自宅での美容サービスを提供。Aさんは安心して美容を楽しむことができるようになりました。
デイサービスは大事な場所であり、その中でのコミュニケーションも大切です。しかし、一人ひとりのニーズに合わせてケアを提供するためには、訪問美容師や他の専門職との連携が欠かせません。Aさんは別のデイサービスを見つけ、自分にピッタリな場所で美容とリラックスを楽しんでいます。
訪問美容師として、私たちは利用者の方々が安心して美容を楽しめるように、サービスを提供していきます。皆さんも、大切な人の介護やデイサービスの選択肢について考える際には、その人のライフスタイルや個々の希望に耳を傾け、最適なサポートが受けられるよう手を差し伸べていただければと思います。