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■頭に大きな垢が見つかったら菌が増殖しているサイン
お客様の髪をカットしていると「櫛に大きな垢が付着する」ことがたまにあります。
カットする前に念入りにシャンプーを済ませておいても櫛を通すたびにフケがボロボロと外れ落ちてくる・・・・。
カット経験が浅いと「汚い」「不衛生」「脂臭い人」と思い込んで担当することを躊躇する技術者は少なくない。
しかし、頭皮の状態で不潔な人というわけではない。
なぜ大量の垢が発生するのか? 明確な原因はわかっていないが、「脂漏性皮膚炎」であろうことはわかっている。
脂漏性皮膚炎のなりやすい部位は、皮脂分泌の多い部位。
脂が出やすい部位となると鼻回りや耳回りが考えられるが、汚れと脂が溜まりやすい「頭皮」が最も発症しやすい部位といえます。
脂漏性皮膚炎になる前の自覚症状としては、湿疹やかゆみを感じやすいので、そのような症状を感じたら皮膚科を受診することをおすすめします。
その理由としては一度、脂漏性皮膚炎になると治りにくいためです。
■頭皮の常在菌が暴走
頭皮の炎症の要因としてカビの異常繁殖てある可能性が高いといわれています。
カビの正体とたるものは常在菌(アラセチア菌)です。
常在菌は主にヒトの身体に存在する細菌で、本来は共存共栄の関係にあります。
しかし、何らかの影響で、皮脂の分泌量が異常に増えると、常在菌による餌の分解が進み、糞にあたる脂肪酸も増加。
俗に言う『肌カビ』です。
医学的には正式な用語ではありませんが、皮膚の上のカビが増え、皮膚の炎症を起こした状態のときにいわれる俗語。
特に、毛髪は餌となる皮脂が溜まりやすい不衛生な環境にあります。
■生活リズムを整えて菌の繁殖を抑える
肌カビを起こし垢をボロボロ落とさないようにするには
皮膚科を受診して治療してもらうのが最善な方法です。
一般的な治療法として、アセラチア菌を増殖を止める抗真菌薬と炎症を抑えるストロイド剤が用いられます。
治療には根気が必要になりますが、治療と日々の毛髪ケアをすることで回復を早めることにつながります。
日々のケアでは菌の餌となる皮脂の残留を少なくするよう4つを心がけましょう。
- 就寝前に抗真菌剤配合のシャンプーを使ってやさしく洗髪する
- ワックスやヘアスプレーなどの整髪料をつけたまま寝ない
- シャンプー、トリートメントはしつかり濯ぐ
- 洗髪後は頭皮を乾かす
質問がありましたらお気軽にご連絡ください。
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