髭剃りが怖い90歳の男性のエピソード - NPO法人日本理美容福祉協会札幌センター | 札幌の訪問美容・理容・出張美容・介護美容 | 日本理美容福祉協会 札幌センター

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髭剃りが怖い90歳の男性のエピソード

90歳の男性が一人で生活しています。スーパーでの買い物中に倒れ、入院し、その後は介護を必要とするようになりました。週2回のデイサービスを食事と入浴のために利用しています。彼はアニメに出てくるような長老のように髪と髭が伸びています。

髭を伸ばしていると食事がつくので、デイサービスで女性の利用者から「気持ち悪い」と言われ、本人も気になるようになりました。しかし、介護士や看護師は長い髭には電動剃刀やT字剃刀では対応できないと認識しています。

訪問理容を依頼し、髪の毛も切りたいと希望されました。理容師が訪れ、まずは髪の毛を切りました。本人は「スッキリした。これでもう汚いと言われない」と笑顔を見せました。しかし、髭剃りの段階で「剃りたくない。怖い」と拒否され、その場は中止となりました。

翌デイ、他のスタッフや女性利用者から髪が綺麗になったと褒められ、本人は嬉しそうに「腹括った。髭も剃るわ」と言い、再び訪問理容を依頼しました。今回は拒否なく髭剃りを受け、食事に付くこともなくなりました。電動剃刀でも対応できるようになり、自分でできる部分は自己ケアし、手の届かない部分はヘルパーにお願いするようになりました。

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