巷で流行しているがバーバースタイル。
男性客の多い美容室ではバリカンで仕上げるフェードをオーダーする方も少なくないのではないしょうか。
パッとした見た目はツーブロックと似ていますが『生え際から徐々に刈高が厚くなる』グラテーションを入れていくのは
相当訓練しないと難しいデザインになります。
最近、YouTubeの解説動画が公開されているので練習しやすい環境にはあれりますが・・・
美容師の方がフェードスタイルを作ろうとするとラインを均一にするグラデーションライン(面を揃える)
に仕上げるには苦労しているようです。
フェードカットに苦労する理由
理容師はカットした断面と色彩を揃えるために櫛とハサミを連動させるカット技法を得意としますが、
美容師は毛束を正確に引き出す角度を組み合わせた量感や質感をプラスしたカット技法のため、刈り上げはあまり得意でない傾向にあります。
さらに道具である鋏(シーザー)の違いがあります。
理容師は櫛のサイズに合わせ7インチの刃が長いハサミを使いますが、
美容師は櫛で毛束を引き出し、指で挟んでカットするため5.5インチ前後を使用するなど、カットの技法そのものに多少の違いがあるのです。
バリカンの使用頻度としても理容師と美容師では差があるので、刈り上げやフェードカット苦手とする美容師は少なくないようです。
技術の差は無くすには
フェードカットのようなバーバースタイルを覚えるには、まずハサミの使い方、バリカンの使い方をマスターすることが基本となります。
ウィックによる練習では毛の密度が人とは異なり綺麗なグラデーションとはなりませんが、練習を重ねることで感覚が体にやどります。
フェードの面を美しく作り出す
YouTube動画では、ディテイラーでくっきりとカットラインを入れてからバリカンで面を作る動画が紹介されていますが、
日本人の毛は太く固いい直毛なので0.3㎜で線を付けてしまうと後処理で苦労する場合が少なくありません。
その結果、一度ラインを付けて作ってみたが、ボカシきれず『このぐらいでいいだろう』と妥協して
フェードカットもどきを生み出してしまうのです。
フェードを作るコツは、始まりの長さと終わりの長さを決めることが重要です。
一般的なフェードは生え際を0㎜で剃りガイドの終わりが6㎜設定が基本となります。
グラデーションを作るには0㎜、1.5㎜、3㎜、4.5㎜、6㎜を段階的に繋げていくイメージを持ちながら
バリカンで形作る感覚で作業していく感じになります。
言葉でいうと簡単なのですが綺麗な色彩を出すには相当な練習量が必要なのは理解できるのではないしょうか。
職人として技が試されるカットの一つといえるでしょう。
本気で⁉
バリカンで刈る・剃るのフェードカットを学んでみたい方は『カット教室』へ
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