訪問理美容で高齢者の孤独解消の手助けを - NPO法人日本理美容福祉協会札幌センター | 札幌の訪問美容・理容・出張美容・介護美容 | 日本理美容福祉協会 札幌センター

コラムColumn

訪問理美容で高齢者の孤独解消の手助けを

窓際で悲しむ老人

『孤独・孤立』が社会問題となっているのはご存じでしょうか。

コロナ禍を経て『孤独・孤立』に関する問題は一層深刻となり、令和3年には『孤独・孤立対策担当大臣』が任命され、国を挙げてその対策が行われているところです。

 

孤独と孤立はよく似ている言葉ですが、少し意味は違います。孤独とは、『話を聞いてくれる人がいない』『自分はひとりぼっち』『寂しい』と感じる主観的概念です。一方、孤立とは、客観的概念であり、家族やコミュニティとの交流がほとんどなく、社会とのつながりや助け合いがない(または、ほとんどない)状態のことをいいます。

 

『孤独』と『孤立』意味はちがえど、高齢者が陥りやすい状況であることに違いはありません。

 

その背景として、単身世帯の増加や、定年退職や家事の世代交代による社会的役割の変化、病気や加齢での症状による不調などが挙げられます。さまざまな要因で外出の機会や人との交流が減ってしまうことが『孤独』や『孤立』の原因となってしまうのです。

 

また、介護が必要な状態になると『こんな姿を見られたくない』『もう自分はダメになった』などと自己評価や自尊心が低下してしまったり、出かけたい気持ちがあっても段差や移動手段など環境面で困難があり外出が難しくなってしまったりすることも、他者との交流が減ってしまう要因になってしまいます。

 

 

訪問理美容では、ご自宅などに理美容師が訪問してサービス提供を行います。ですので、外出が難しいという困難はひとつクリアされます。

また、訪問理美容では、お客さまとのコミュニケーションを大切にしています。施術の前に仕上がりの希望を伺います。そういったやり取りから自然と会話が広がっていきます。何気ない雑談でも、人との会話は孤独を癒す一助となるはずです。

さらに、理美容で容貌が整うことで気持ちが上向けば、『外出してみようかな』『久しぶりに友人と会ってみようかな』という気持ちへとつながっていくこともあると思うのです。

 

『孤独』や『孤立』を感じている高齢者に訪問理美容だからこそできることがある。

そう信じてこれからもサービスを提供してまいります。

 

このコラムを書いた人

npoAdmin