髪が洗えない時の対処法 - NPO法人日本理美容福祉協会札幌センター | 札幌の訪問美容・理容・出張美容・介護美容 | 日本理美容福祉協会 札幌センター

コラムColumn

髪が洗えない時の対処法

『頭を洗う』というのは、とても日常的な行為です。

ところが、この『頭を洗う』という行為が難しくなってしまう時があります。

・病気になった時

・介護が必要になった時

・災害時

など…

頭皮は皮脂の分泌が活発です。全身の中でも皮脂の分泌が多い額の2~3倍もの皮脂が分泌されています。そのため、頭皮は皮膚トラブルが起こりやすく、数日洗髪をしないとニオイやかゆみが発生してしまいます。

そこで今回は、これらのトラブルを防ぐための洗髪できない時の対処法をご紹介します。

・ドライシャンプー

ドライシャンプーとは、水やお湯を使わずに頭皮のニオイを抑え、髪を清潔に保つことができる商品のことをいいます。以前は医療や介護の現場など限られた場で使われることが多かったのですが、最近では、美容目的や防災グッズとしての需要も高まり、ドラッグストアなどでも気軽に購入できるようになりました。ムースタイプやミスタイプ・スプレータイプなどさまざまな種類があります。使い方をよく読んで自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

(基本的な使い方)

  1. 髪全体を軽くブラッシングし、汚れを落とす。
  2. ドライシャンプーを頭皮全体に馴染ませ、指の腹でマッサージするようによくもみ込む
  3. 乾いたタオルでふき取る

・蒸しタオル

この方法は、自宅にあるもので手軽に行うことができます。頭皮の汚れをとるために有効な方法です。蒸しタオルは、40~50℃の少し熱めのお湯にタオルを浸して絞るか、水で濡らして絞ったタオルを電子レンジで30秒~1分ほど温めることで作ることができます。(やけどに注意してください。)

まずは、頭部全体を蒸しタオルで包みます。こうすると、頭皮の汚れや皮脂が浮き上がり、汚れが取れやすくなります。そうしたら、髪を少しずつ取り分けて分け目を作り、頭皮を拭いていきます。

・ブラシとウェットティッシュ

ブラシやくしにウェットティッシュをつけて、髪の毛をとかします。アルコールを含むウェットティッシュだと髪の毛の水分や油分を取り過ぎてしまい、髪が痛んでしまう可能性があるので、ノンアルコールタイプのものを使用するとよいでしょう。

髪がべたついている時などに有効な方法です。

これらの方法は、お湯を使って髪を洗えない時の一時的な対処法ではあります。

しかし、髪が洗えない状況というのは、大変なことが起きている時でもあります。

清潔を保つためだけではなく、気持ちをすこやかにする方法としても覚えておくと、役に立つかもしれません。