白髪染めの歴史を調べると、結構古くから記録があるようです。
遠い昔から『白髪を染める』という行為には共通の想いが隠されているのかもしれません。
江戸時代に記された美容書には、「くるみをよくすりつぶし、白髪を抜いたその毛穴の中にすり込むと、黒い髪が生えてきて、再び白髪が生えることはない」「ざくろの皮を煎じて髪にたびたび塗るとよい」などといった白髪の対処法が書かれているそうです。現代では、効果を疑ってしまう対処法ですよね。
明治時代になると、商品としての染毛剤が発売されていきます。しかし、この頃の染毛剤は染め上がるのに、10~12時間はかかるという代物。朝、頭皮に染毛剤が付かないよう慎重に髪に染毛剤を塗り、夕方に洗い流すというような大変な手間のかかるものだったそうです。
大正から昭和にかけてはさまざまなタイプの染毛剤が発売され、放置時間が20~30分へと短くなったり、液だれしづらくなったりと、改良され手軽に白髪を染められるようになっていきます。
『白髪をどうにかしたい!』という気持ちは300年以上前から変わらず、さまざまな研究を経て、現在の染毛剤までつながっているようです。
遠い昔から現代に至るまで白髪染めが普及している背景には、白髪があると『周りから老けてみられる』というだけでなく、『自分の気持ちも老け込んでしまう』という側面もあるのではないでしょうか。
遥か昔の鎌倉時代にこんな逸話があります。
武将斎藤実盛(さねもり)が70歳を超えた出陣の際に、『最後になるであろう戦では若々しく戦いたい』と、墨汁で白髪を黒く塗り出陣したというものです。
時代や状況は違えど、白髪を黒く染めるという行為は今も昔も変わらず、自分の気持ちを高め自信をもたらしてくれるものなのかもしれません。
現代では手軽にできるようになった白髪染めですが、それでも状況により諦めてしまう方もいらっしゃいます。
もしその理由が『介護が必要な状態だから』『常に家族の介護を行っているから』などであるならば、そのお悩みは訪問理美容で解消することができます。
訪問理美容は、理美容室に出向くのが困難な方のために、ご自宅や介護施設に訪問して理美容の施術を行います。もちろん、髪染めも行っています。
訪問理美容で白髪を染めて、気分を上げてみませんか。
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