■スポーツ刈りと丸刈りのちがいとは
髪が短いと同じスタイルのように見えてしまいますが、熟練した理容師だけができる究極の技がそこはある。
全体が毛髪の切り口「面」で構成させるため、かなりの練習量と経験を積み重ねなければ到達できない技術といえます。
スポーツ刈りは「なんとなく坊主の前髪を残すみたいな感じ」と一言で片づけられてしまうと、ちょっと悲しくはありますが、それが一般的な認識なのではないでしょうか。
スポーツ刈りとは
丸刈りとスポーツ刈りは似ていますが、スポーツ刈りは、3㎜から9㎜のバリカンで丸くカットしていくに対して、スポーツ刈りは
前髪を長めにカットしながら、フロントからトップにかけ、押し刈で水平に刈っていきます。
理容師はハサミで切り口を構成しますが、美容師は「押し刈」の技術を学ぶ機会がほぼないのでバリカンとクシを使って短くカットします。
水平に刈り込んでいく技術は、高度な能力が必要とされ、習得には年単位の時間がかかる技術で、認めてもらうまでに3年かかりました。
スポーツ刈りを分かりやすい表現に例とえると
「角刈りの髪型から両サイドの角を削って丸ぼっく加工したヘアスタイル」という感じです。
見た目の印象としては、丸坊主よりはちょっとオシャレにした髪型で、時代とともにデザインのバリエーションは増えています。
最後に…
かなり人数は減ったものの低価格の理容店では、スポーツ刈りは、ど定番の髪型といってもいいぐらい沢山のお客さんが毎日来店されます。
その一方、角刈りというのは、ボックス調に角を出すヘアスタイルのことだか、最近ではなかなか見かけない貴重なヘアスタイルといってもいい。
正直、角刈りを注文されるお客さんが極めて少なく、若手の理容師、美容師で角刈りができる技術者は少ないのが現状です。
究極な技術ですが、披露する場がないのだけに技術の継承が難しくなっていることが少し残念です。
このコラムを書いた人
最新の投稿
- お知らせ2024年10月17日年末に向けてのご利用について✨
- お知らせ2024年9月17日駐車場所をご用意ください。
- お知らせ2024年9月17日混雑状況のお知らせ
- お知らせ2024年6月29日7月から電話予約受付時間が17時に変わりました