インターネット調査で鍼灸の普及率等の調べによると、2019年時点の調査では1000人の20歳以上の男女に「鍼灸の施術を受けたことがあるか」との問いに対して、殆どの年代が80%以上、経験がないと答えていました。
その上、さらに「今後、経験してみたいか」の問いに対して、50%くらいの人々が「NO」でした。鍼灸のイメージを検索すると「痛そう、熱そう」と答える割合が高いと結果に…
痛くないので安心してくださいと説明して理解されても鍼灸はマイナーな治療であることは否めません
今回は、鍼灸を受けるデメリット…と言うとマイナスイメージとなるのでコラムで伝えることに躊躇してしまいますが、こんな事が起こるかも?という不安部分をお伝えしていきます。
1.鍼の刺しすぎで起こりうるリスク
あなた自身は鍼灸施術を体験していなくても、体験した友人などから悪い噂を聞いたことはありませんか?
鍼治療を体験した方の中には…
「鍼灸受けたけど、逆に具合が悪くなった!」
「症状が悪化した!」
「しびれが出た!」
残念な事に、このような経験をされた方も実際にいらっしゃいます。
体質的に合わない、という事も、絶対にないとは言えませんが、一つの要因として考えられるのは、鍼の打ちすぎ、刺しすぎによる副反応があげられます。『大半が効きすぎてしまったことによる逆効果によるもの』
例えば肩こりの人に、肩を長時間強めにマッサージすると、翌朝揉み返しがきて余計につらくなったなんてことありますよね。
感覚的にはそれに近いです。
鍼の刺激が強すぎたり、体調不良等で強い刺激に過剰に反応してしまう状態にある時に刺激を与えすぎると、めまいや頭痛、吐き気を起こしてしまう事があるのです。
副反応について説明を受けていないケースでは、めちゃくちゃ具合悪くされた!最悪だ!もう来ない!!なんて思っている方もいるかもしれません。
単純にコミュニケーション不足と、鍼灸師の施術方針のミスで起こりうる事もある、実際のデメリットと言えるのではないでしょうか。
でも、きちんと話を聞いて、体に触れて、しっかりと理にかなった施術をしてくれる鍼灸師も沢山います。
効果を出すこと次の機会にもつながりますが初体験の方は、はりの本数は少なく、軽めにした方が副反応も少ないほうが丁度よいのです。
2.今は殆どありえない事故
あえて鍼灸院での過去の事故例をお伝えしたいと思います。
念のためお伝えしますが、今ではまず起こらない事故ですので安心してください。
過去の事故報告では、
・長めの鍼を用いて肩や首、肋骨周りに刺した際に肺まで到達して肺気胸を起こした。
・他人に刺した鍼を使用して感染症を引き起こした。
・鍼の抜き忘れ、刺した鍼が折れてしまって皮膚の中に残ってしまったなど過去には色々とあったようです。
今はどこの鍼灸院でも感染リスクを懸念して鍼灸院のほぼ100%が使い捨ての鍼を使用していますし、深く刺さずとも浅めの治療ポイント到達すれば効果が期待できます。鍼の抜き忘れについては、置鍼と言って、鍼を刺したまま数分放置するという施術もありますが、使い捨ての鍼は一つ一つ鍼管と言って鍼を刺すために使う管があって、抜いた時にその鍼管と鍼の本数が合っているかを必ず確認するので、鍼が刺さったままの事故もないようです。
鍼が折れるというのも、同じ鍼を繰り返し使うことで生じるリスクですが今はそんな事故も起きていません。患者様の中には緊張のあまり筋肉が硬直して鍼が抜くにくい人もおりますが、力が入ってしまった筋肉を緩める安全に抜く方法は国家資格を持つ鍼灸師なら知っています。
今回ご紹介したデメリット、後半お伝えしたものに関しては、今はほぼ起こりえないことだと思うのですが、前半部分は今後も経験しうる事案ではあります。
鍼治療はいい部分ばかりではなく、リスクも少なからずあります。
ただ、聞いた話だけで判断しないで、経験してほしいと思います。
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