はり治療を経験されたことのない方の多くは、『はり』を実際に見たことがないのではないでしょうか。
そこで今回は『はり』がどんなものか、また『はり』に施された様々な工夫をご紹介します。
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『はり』って何でできてるの?
- ステンレス製や金製・銀製など様々な種類があります。
最近の主流はステンレス製です。滅菌され1本ずつパックされており、使い捨てなので衛生的です。
- 太さは14~0.25㎜程度。長さは1.5㎝から10㎝を超えるものまで。
およそ髪の毛2本分の細さです。予防接種に使う針は0.5㎜、採血に使う針は0.7㎜なので、注射針に比べてとても細いです。
材質や太さ・長さは、施術する体の部位や症状によって使い分けます。
痛みを出さないための工夫
「痛くないの?」というのは多くの方が持つ疑問ではないでしょうか。
『はり』には痛みを生み出さないための様々な工夫がされています。
- 繊細な細さ
皮膚には痛点が数多くありますが、一定以上の刺激を感じないと反応しません。はり治療の『はり』はとても細いので、この痛点を刺激しにくいんです。
- はりの先端に丸みがあります。
目で見てもわからないくらい、極わずかにはりの先端に丸みがついています。この丸みによって、刺した時に抵抗が少なく、皮膚をくぐりぬけることが出来ます。
- はりがよくしなります
柔らかくよくしなるので、痛みが発生しづらくなっています。また、身体の中で折れる心配もありません。
- 鍼管(しんかん)を使います。
鍼管とは、はりをガイドする筒状の器具です。鍼管を使うことで素早くは
りを挿入することができるので、痛みが出にくくなります。この鍼管は日本で発明された器具なんですよ。
はり治療は2000年以上前に古代中国で誕生しました。
600年代に日本にその技術が渡り、江戸時代に広く普及し発展してきました。
様々な工夫がなされ発展してきたのは、多くの人がその効果を実感し伝えてきたからであります。
あの細い『はり』には先人の知恵と技術がぎゅっと詰まっているんです
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