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コラムColumn

『おしゃれをしたい』という気持ちで体も心もハッピーに

内閣府が令和3年に60歳以上の高齢者に実施したある調査(※1)で『おしゃれについてどの程度関心がありますか?』という質問に、『積極的におしゃれをしたい』『ある程度はおしゃれをしたい』と答えた人の割合は64.8%となっています。

60代・70代・80代以上とシニアの年齢層を問わずに、男性は約5割・女性は約7割の方が『おしゃれをしたい』という気持ちを持っていらっしゃいます。

年齢を重ねたって『きれいでいたい』『おしゃれをしていたい』という気持ちは大切ですよね。

 

そんな『おしゃれをしたい』という気持ちは、体にも心にも良い影響を与えてくれます。

髪型を整える・メイクを施す・ひげを整える・お気に入りの服を着る、それだけで背筋がピッと伸びて、気持ちがしゃんとしますよね。おしゃれをすることで、自信を持つことができたり、自己肯定感を持つことができたりします。

 

そうして自信が持てると、外出や社会活動への意欲がわいてきます。人との交流が増えることで、ポジティブな刺激を受けたり、孤独感が軽減されたり精神面での良い影響を受けることができます。

また、外出するということは体を動かす良い機会となります。適度な運動は身体面での健康も促進してくれます。

 

人とのコミュニケーションが増えるということは認知機能にも良い影響をもたらします。

コミュニケーションをとる時は、言葉を理解したり、相手の表情を見たり、気持ちを察したりと脳の多くの部分がフル回転の状態で働いています。これが脳を活性化させ認知機能低下防止に大きく貢献します。

 

 

このように『おしゃれしたい』という気持ちは、健康や充実した生活をもたらしてくれるのです。

 

実は、平成26年に実施した同様の調査(※2)では『おしゃれをしたい』と答えた人の割合は69.1%で、令和3年はこの時の調査よりも割合が下回っています。もしかしたらコロナ禍による社会不安などが影響しているのかもしれません。

高齢者がおしゃれを楽しめるというのは、社会が平和で豊かな証拠です。おしゃれな高齢者がますます増えていけば、社会全体ももっとハッピーになっていくのではないでしょうか。

※1・※2 令和3年『高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果』

https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r03/zentai/pdf/2_3.pdf