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コラムColumn

介護が必要な高齢者にも訪問美容で生きがいを

『高齢者』といわれる年齢である65歳の平均余命は男性19.44歳、女性24.3歳(※1)(令和4年時点)となっています。

つまり男性は約20年、女性は約24年の間を『高齢者』として過ごすことになります。

(平均余命とは、ある年齢の人々があと何年生きられるのかという期待値のことをいいます。)

 

こうして見ると『高齢者』として過ごす期間は結構長いですよね。

この長い期間を生きがいを持って豊かに過ごしていただくために、現在ではさまざまな取り組みが行われていますが、実際、高齢者はどのようなことに生きがいを感じているのでしょうか。

 

ある調査(※2)では高齢者が生きがいを感じる時として『孫などの家族と団らんしている時』『おいしい物を食べている時』『趣味やスポーツに熱中している時』『友人や知人と食事・雑談している時』などが上位に挙げられていました。

『生きがい』の多くは、人との交流の中にあるのだと調査結果から見てとることができます。

 

ですが、この『人との交流』を避けてしまったり、避けざるを得なくなってしまったりすることがあります。その一つとして『介護が必要な状態になった』ということが挙げられます。

 

介護が必要になると、「もう自分はだめになった」と気持ちが沈んだり、自信を失ってしまたりすることがあります。こうした気持ちになると、身なりを整えることに目が向かなくなってしまい、さらに人との交流を避けてしまうという悪循環が生じてしまいます。

 

そんな時、訪問美容が力になれることがあります。

訪問美容は、さまざまな事情で美容室へ行くのが難しい方々のためのサービスです。

外出することなく、自宅や介護施設などで美容の施術を受けることができます。

 

髪やメイクが整えば、自然と気持ちが上向きになり、その気持ちは人との交流を持つきっかけにもなります。容貌を整えることは、好循環を生み出すきっかけになりうるのです。

 

介護が必要になったからといって、装うことを諦めることはないし、いきいきと生きがいを持って過ごしていただきたい。

訪問美容がそのきっかけづくりになれたら幸いです。

※1 厚生労働省 令和4年簡易生命表

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life22/dl/life22-02.pdf

 

※2 令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果

https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r03/zentai/pdf/2_8.pdf